新人ケアマネージャーが挫折しないで仕事を続けるための方法

皆さんはケアマネージャー業務の第一印象はどのような印象を持っていますか?

ケアマネージャーってキツそう、大変そうが第一印象じゃないでしょうか?実務研修で一緒になった人達も皆そう言っていましたし私もそう思いました。

私の場合は試験もギリギリ受かり実務研修もしっかり理解出来ていないまま修了してしまい全く自信がなかったのでそう思ってしまったのかもしれません。

こんなに理解していないままケアマネージャーになったら大変だろうと思いましたが、ここまで乗り越えてきたので一度はケアマネージャーの仕事をしてみたい!そう思い居宅のケアマネージャーになり、もう少しで3年になります。

私はケアマネージャーの仕事に就いて1ヶ月も経たないうちに辞めたいと思いました。それから業務に慣れる1年程は予想していた以上にキツく何回も挫折し、その度にもうダメだ、辞めたいと思いながら何とか乗り越え今も仕事を続けています。今では仕事のやりがいや楽しさも感じる位になってきていますが当時は本当に何回も辞めようと思い上司に今日こそは辞めると伝えようと思いながら会社に出社していました。

これからケアマネージャーの仕事に就こうとしている方が私のように辞めたいと思わず挫折しないで仕事を続けられるように経験した私だからこそアドバイスできるいくつかの方法を次項で伝えていきます。

自分に合った働き方を選ぶことが重要

挫折しないで仕事を続ける方法として、まずは自分に合っている働き方を選ぶことが重要です。自分がどのような場所で働きたいのか?働けると思うのか慎重に選んでほしいです。

ケアマネージャーの仕事は慣れるまでは特に大変です。こんなはずじゃなかったと思ってしまうと辞めることを容易に選んでしまいがちです。努力してやっと手に入れた資格です。自分がこうなりたいと思う働き方ができる職場なら踏ん張ることができます。

働き方としては主に自宅での生活を支える居宅のケアマネージャーと施設の生活を支える施設のケアマネージャーがあります。どちらを選ぶのかで仕事内容は変わってきます。

私の場合は居宅のケアマネージャーしか経験しておらず施設のケアマネージャーを経験していないのでどちらの方が忙しく大変なのかは比べられないのですが特徴と大変だと感じる点を伝えていきます。

居宅のケアマネージャー

担当人数は現在は45名まで受け持てます。4月の介護報酬改定までは40名でした。5名増えた分大変ではあります。予防の方(要支援や事業対象者の方)は2名で1名と数えます。
自宅での生活を支えるため利用者さんの状態に合わせたサービスの調整を行ないます。利用者さんは自宅で生活している方なので自宅での状況を把握するため1件ずつ訪問する必要があります。

大変だと感じる点

居宅のケアマネージャーの一番大変だと感じる点は介護保険のサービス以外のことも手伝わないといけないことが色々出てきます。

例えば私が実際に手伝った例ですが一人暮らしで認知面や筋力の低下がある方でまだ担当させてもらったばかりの方だったのですが電気代を払っておらず電気が止まってしまい夜の7時に電話がかかってきたことがありました。

真冬だったので暖房も止まってしまい寒さをしのげないため一晩電気が通らないのはかなり心配な状況です。一刻も早く電気が通るよう電力会社に連絡し支払先を聞き支払いを済ませて電気が通るのを確認するという作業を手伝ったことがあります。真冬で夜だったため寒いしきつかったのを覚えています。今考えるとそうならないための支援を行なうのが大切だったと痛感します。

また一人暮らしで身寄りのない方が入院となると入院の手続きなどを手伝うといった業務を行なったり冷蔵庫が壊れた、雨漏りがするなど本当に様々な問題が出てきます。自身で解決できない方にはやはり助けが必要で動かねばならなくなります。

自分の生活でもこのようなことって大変ですよね。それが利用者さんの生活を手伝うのですからより大変です。いつもタイミングよく1人という訳ではなく自分の担当の方で数名同じような時期にそのようなことがあると一段と大変です。それとは別にケアマネージャーの本来行なうべき仕事は行わなければならないため忙しさにも倍になります。

施設のケアマネージャー

施設のケアマネージャーは一人で100名の利用者様を担当します。施設での生活を維持していけるようケアプランを作りサービスを調整していきます。また施設によっては介護業務と兼務のところもあるようです。今まで介護現場で介助業務を行なってきた方ならいきなりケアマネージャーの業務のみを行なうよりは兼務で働けた方が慣れた仕事も続けながらケアマネージャー業務も行なえるので自分の自信も持続していくことができます。

施設に入居している方のケアマネジメントを行なうので介助業務も携わるとその方のことがよく分かりより良いケアマネジメントを行なうことができるので良いですね。

大変だと感じる点

施設のケアマネージャーの大変だと感じる点はやはり同じ施設で働くスタッフにサービスを依頼するというところが大変です。同じ職場のスタッフだからこそ手がかかるサービスを依頼する時など気遣いが必要になってきます。

居宅のように1件1件利用者さんの家を訪問することはありませんが100名の方を担当するので忙しく感じるでしょう。

どちらかを選ぶ理由

このように居宅と施設では仕事内容は随分と違ってきます。自分にはどちらが合っているのか?また自分の求めている働き方に近づける方を選ばないと挫折しそうになった時のモチベーションが違ってきます。
ちなみに私の場合は居宅のケアマネージャーを近くで見ていてケアマネージャーになりたいと思い資格を取ったので迷わず居宅を選びました。

その他の条件も大切

モチベーションを上げるためにその他の条件も大切です。上記には全く当てはまらないのですが私は自宅から近いので帰りが多少遅くても自分の生活にも支障が出てこないのではと考えたことも選んだ理由の一つです。

このように自宅から近い職場が良いのか?逆に自宅から離れた職場を希望するのか?職場で自分しかケアマネージャーがいない職場を選ぶのか?逆に自分以外にもケアマネージャーがいる職場を選ぶのか?給料やボーナスなど良いところを選ぶのか?など自分が働き方を選ぶ上で最優先にしたいことを基準に選んでもモチベーションは上がります。

挫折してしまう理由とは?またその対処方法は?

ケアマネージャーは何しろ業務が多いです。相談業務から沢山の書類の作成、担当する利用者様に応じた対応で必要であれば介護保険サービス以外の手助けも行なわないといけない時があり仕事が出来るベテランケアマネージャーでさえ多忙な毎日です。新人だとパニックになります。

また新人でもケアマネージャーは業務は出来て当たり前からスタートになります。これがまた一段と大変でした。

大抵どこの会社も新人で入れば業務がきちんと行えるように教えてもらえますがケアマネージャーは先輩方も自分の業務で忙しくそれどころではありません。

対処方法は出来ないことを出来るようにするためにやはり実務研修の復習を行なっていきます。復習して学び直してもどうしてもわからないことも出てきます。どうしたらよいのかも次項で詳しく伝えていきます。

新人でも業務は出来て当たり前

新人の頃はケアマネージャーの業務自体が初めてで実務研修を受けていても正直わからないことだらけでした。わからないことがあるとそこから進めなくなってしまいどんどん遅れを取ってしまいます。

書類も不備があると作り直しです。計画書を作ることも慣れていないため時間がかかり、その間にもどんどん業務が山積みになってしまい心配で眠れなくなってしまう時がありました。

相談業務を以前から行なっていれば書類や文章を作るのも慣れているため業務をスムーズにこなしていけるだけの力を持っていると思いますが全く行なったことがないため数倍時間がかかります。

このようなことを経験して新人でも業務は出来て当たり前からのスタートなんだいうことを身に染みて感じました。

上司や先輩方も自身の業務が忙しいのに細かくは教えていられません。そのために実践で躓くことのないように実務研修で学んだ内容をしっかり頭に入れておく必要があったのです。

もちろん多少のわからないことは上司に聞けば教えてもらえますが上司も忙しいので聞きにくい状況があります。研修で習ってきたような内容は申し訳なくて聞きにくいです。

対処方法

先輩が教えてくれないとクヨクヨしている暇はありません。わからないし先輩も教えてくれないしと悩んでいても解決できずに時間だけが過ぎてしまいます。気付くと山積みの仕事が更に山積みになってしまうと増々どうしょうもなくなってしまいます。

まずはケアマネジメント業務が行なえるように実務研修で習ったことを早急に復習する必要があります。復習しても調べて分からないことは上司に質問します。次項で詳しく説明します。

実務研修の復習

実務研修で学んだケアマネジメントの行ない方や書類作成方法はとても重要でした。分からないのであればすぐ実践できるように復習しておくことが必要です。

まだこれから業務に就く方は今がチャンスです。よく復習し実践で活かせるようにしておくことで私のように挫折しないで済みます。

また少しでも多くの計画書を見て文章の書き方などにも慣れておくと実際に作成する時にスムーズに文章が出て時間も無駄なく使えます。

もう業務に就いている方は毎日の業務で大変ですが分からず出来ない箇所は自宅で学び直したり自分なりに調べて次の日の業務にすぐ活かせるようにすることが必要です。疲れていてキツイとほっておくと仕事はどんどん山積みになってしまいます。

自分の仕事は誰も手伝ってくれません。いい加減に行ない監査に引っかかってしまうと減算になってしまい会社に迷惑をかけてしまいます。

計画書の作成も文章が出てこないようなら他の計画書を真似て書いていくと良いです。真似していても徐々に文章力がつき自分なりの文章が作れるようになります。

調べてわからないことは上司へ質問

自分で調べてもどうしてもわからないことも出てきます。一人でずっと考えていても分からないままです。時間ももったいないので聞きづらいですが上司へ聞いた方がよいです。

上司に相談や質問をしたい時は要点をまとめてわかりやすく簡潔に伝えることが大切です。教えてもらったことはしっかりメモを取ることも大切です。忘れかけた頃に同じような疑問が出てくる時がよくあります。

また上司がゆとりがありそうな時を考えて控えめに質問するようにします。何でもかんでも質問するのは良い印象を与えません。ある程度自分で考え調べることも必要です。ただ調べることに時間がかかってしまいそうな時は上司に聞く方が良いです。業務が滞ってしまうと逆に迷惑をかけてしまいます。

業務が多く進める手順がわからない

私の場合はこれまで営業職など経験したことがなく決められた仕事を行なってきたため自分で予定を決めて動くということに全く慣れていませんでした。

新人のため業務内容も理解不足で慣れておらず仕事もどんどん山積みになっていきます。仕事が溜まってしまうとやらなくてはいけないことの優先順位もグチャグチャになり混乱して分からなくなってしまいます。

期日までに用意しておかないといけない書類が遅れてしまったり行わないといけないことを忘れてしまうという失敗も沢山ありました。

対処方法

業務が多い時こそ自分の頭で覚えていられると思っていてもゴチャゴチャしてきます。忙しすぎて優先順位が分からず早く行なっておかなくてはいけない仕事を後から気付くことがよくありました。ToDoリストやメモの活用が効率よく仕事が行なえ抜け落ちることがありません。

ToDoリストの活用

毎日のToDoリストを作ると時間のロスがなく仕事ができます。優先順位が分からなくなるようなことがあっても自分の業務は自身にしか分からないのでケアマネジメントの手順を考えながら順位をつけ書き出し確認することでしっかり行なっていけるようになっていきます。

メモを取る

やらなくてはいけないことや伝えなくてはいけないことも忘れてしまわないように何でもメモを取る癖をつけておくことが大切です。メモも急いでいるからと走り書きであまり汚い字だと自分でも読めなくなってしまうので注意が必要です。

まとめ

ケアマネージャーが忙しいのはケアマネージャーの業務に就こうと思っている方なら理解されていると思います。

新人ケアマネージャーは、いくら研修を受けていても分からないことだらけです。分からないままにしておくと業務は山積みになり何から手を付けていいかわからなくなり辞めたいと思ってしまいます。

担当する利用者様の業務ができるのは自分しかいません。厳しいですが実務研修も受けており新人でも業務は出来て当たり前という地点からスタートしなくてはいけません。初めてだから分からないではなく実務研修で学んだことをよく復習し実践できるように努力し業務をこなしているうちに慣れない業務でも徐々に出来るようになってきます。

また自分の業務は自分で管理するため毎日のToDoリストがあると時間を無駄にすることなく順序良く業務をこなしていけます。

私はケアマネージャーは1人1人が自分の会社を経営していると思うようにしています。とは言っても本当に困った時には上の人に相談し行なっていけば大丈夫です。ありがとうと言ってもらえるよう頑張っていきたいですね!

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